人手不足で大いに悩んでいる業界といえば、介護業界です。なり手がいないということがよく言われていますが、一番いないのは正社員というポジションをこなせる人材でしょう。介護の世界は誰でも何でもいいわけではありません。もちろんただの小間使いのような立場であれば大丈夫ですが、実際にはそうしたポジションにつける人はごまんといます。不足しているのは、正社員としての責務を果たせる人材なのです。部下に対してきちんと指導を行い、業務を管理し、全体の調整を行い、入所者に気を使い何も問題が生じないようにコントロールすることが求められます。それらの作業を確実に実施できるのはほんとうに限られた人数しか存在しないのです。逆に言えば、この事実はどうすれば正社員として雇ってもらえるか、そこまで昇進していくことができるかということの答えを明確に出しているべきだともいえます。
単に専門学校等で勉強を行った内容を実践するだけでなく、施設内でしか学べないことを細部まで学び取り、生かしていくことが重要なのです。日報を素早く書き、勤務の調整も行い、気を配って問題が発生した時にはすぐに適切な対処を行う、という姿勢で仕事をし続けることが重要なのです。介護業界のいろはを完全に理解することができれば、もはや業務において知らないものはないと自信が持てるようになります。これが介護業界を生き抜くための知恵なのです。業務を理解してテキパキと動けば、結果的に労働時間も減少し、管理する側としての苦労も減ります。そういった有能な人材になれてこそ、昇進の道は開けるのだといえるでしょう。